16日目 “ドMなのか冒険家なのか”
大雨は免れたものの、小雨で迎えた朝。
朝食をさっと済ませ支度し、雨の心配もあるので早めの出発。
アルルは滞在時間が短く、現地の人ともあまり触れ合えなかったので
またいつか開拓しに戻ってこよう。
本日の目的地は75km先Aix-en-Provence
アルル市街を通り抜け、県道453号線へ。
片道1車線の道を車が煽りに煽ってくる。
自転車用の道幅もなく少々危険だった。
道幅の広い県道83号線へ合流。
少し進んだ先で大きな決断があった。
①県道83号線をそのまま進む
②自転車モードのgoogle mapさんが示す細かそうな道を行く。
経路を見比べると多少①の方が遠回り。(2km程度の差)
何回も失敗し、もう自転車モードのGPSは信頼しないと心に決めていた。
しかし、なぜか分からないが②の選択肢を取った自分がいた。
直感なのかMなのか冒険家とでも言いたいのか。
恐る恐る②のRoutes de Servannesを漕ぎ進めると、予想通り畑が見えてきた。
畑があるのは承知済み。人と出会わない。車も通り過ぎない。全て承知済み。
怖いのはただ一つ。
”道じゃない道”
ナビから曲がりの指示が出るたびにヒヤヒヤ。
がしかし、しばらく進むがコンクリートの上を走れている。
ありがとう。セルヴァンヌ通り。
結局直感が当たったのか、7km程先のMoulèsにたどり着いた。
一歩間違えれば最悪の事態に陥るのだが、
このヒヤヒヤ・ドキドキ感で進むとあっという間。
しかも飽きない。
ただのMになってきた気がする。
そこはさておき、Moulèsを過ぎ県道83B号線へ。
(県道に入ったとは言えひたすら畑とビニールハウスしかない道を進む)
その後はもう安心ですよ。道に関しては。
なんて言ったって初めての”国道”に差し掛かったので。
国道という響きの安心感
今まで道が何道とか知ったこっちゃなかったのに、
地図を見るたびに気にするようになってきた。
その後25km程一直線、Salon-de-Provenceに到着。
天気も良くないし、パパッと昼食を済ませようとケバブ屋を模索。
ケバブ屋発見。
”G' la dalle”
(G' la dalle = J'ai faim = 腹減った)
なんとも言えないネーミングセンスとテラス有りの2点より即決。
味はまずまず。
休憩を終え再び県道68号へ。
残り34kmの道のり。
ケバブ後の地味な登り坂。
腹痛。
単純なる食べ過ぎ。
一旦腹が痛過ぎて休憩。
何もない景色を写真撮り紛らわす作戦。
一時、青空トイレも考えたが、
痛みが治まったところでなんとか先を目指すことに。
県道17号線に差し掛かり状況打破できるかと思いきや全く。
むしろさっきより殺風景。
時期と天候によっては綺麗なのであろうが、ぶどう農園が道の両側に永遠と続く。
さすがプロバンス。
漕ぎ続けること1時間ほど。
やっとEguillesという街にたどり着いたが、その頃にはもう腹痛どっかいっていた。
ちょっとした休憩を挟み、残り10km弱の道のりを再スタート。
のんびり県道17号線を一直線。
大したアップダウンもなく緩やかな道を進めばあっという間にAix-en-Provance到着
※ちなみに道路看板表記はAix en Pce
僕は最初わからなかった
この街のメイン通りなのかな?
本日のCouchsurfingはポルトガル人のリー。
家に到着後シャワーを浴び街を少し案内してくれた。
旅のことやお互いのことを話しながら街を散歩。
仲の良い友達Edith(ママ的存在)のころで一杯飲み、家に帰ってインド料理を振舞ってくれた。
どうやらインドに旅行に行った際にすごいインスピレーションを受けたらしく、
将来的に永住しに行くとのこと。
僕のフランスに憧れる気持ちが1mmくらいに感じるほど
彼女のインドに対する情熱は深い。
明日はゆっくりエクサンプロバンスを満喫し、Edithや友達を呼んでたこ焼きパーティー。
※ ”Edithを呼べたお前はすごい”とリーに言われた。
何百回誘っても人の家に上がらないEdithが来る気になっているのは相当珍しいみたい
明日は気合入れて良いタコ仕入れに行こう。
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