8日目 “ドライブにオススメ964号線 “
※詳しくは”えび焼き”
さて、本日の向かう先は106km先Albi
9時に家を出発しCahorsで有名なヴァラントレ橋へ。
県道620号を通り県道820号へ合流。
地味な登り坂が続く。
(Cahorsは周辺に比べると盆地のような海抜の低い立地にあるため、どの方面に向かうにしろ登らなくてはいけない)
覚悟をして出発したものの、
舗装された道=車道を走れるようになった僕にとってはもう怖いもの無し。
音楽を流しながらのんびりと進めばあっという間に38km先のCaussadeに到着。
市場の横でコーヒー休憩。
時刻はまだ11時過ぎ。
昼休憩までもうひと飛ばし。
通りすがりに農家のおじちゃんに激励を受けたり、
水を汲ませてもらう為に入ったカフェの人、
日本から応援してくれている人たちからも暖かい声援をもらい、
凄い孤独な旅路ではあるものの、孤独感を忘れ綺麗な風景を楽しむ。
アヴェロン川を渡り、川に沿って行く県道115号線を進み、964号線へ向かう。
この県道964号線沿いに”フランスの最も美しい村”に認定されている村が3つある。
昼食をもう少し進んだ先で食べたいので
一番手前にある村”Bruniquel(ブルニケル)”を今回はパス。
(車であればちょろっと寄りができるのだが、自転車は寄り道するのも一苦労)
なので先を目指し、ひたすら田舎道をとことこ。
見えてきたPuycelsi(ピュイセルシ)の看板。
要塞都市と聞いて心構えはしていたが、見上げる高さ引いた。
時刻は13時手前。
ここもパスはあり得ない。
覚悟を決めて自転車を押し、歩行者向けの登山道に入る。
押せない。
後輪の荷物が重過ぎて全く進まない。
登り切る頃には日が暮れそうな傾斜に思え、断念。
もう一本の道から挑むことに。
こちらは車も通れる道であるし、道に入る前にできるだけの加速をし、登山道へ。
無理だ。
すぐに自転車を降り、手で押して行く。
暑過ぎて裸になる。
ヤギ?羊?に不思議な表情で見られながらひたすら押す。
※google mapでは150mの高低差とあるが、実感値は500以上。
押し続けること30分。
magnifique vue が現れた。
自転車旅の良い所は、今までの疲れを全て癒してくれる景色に出会える。
先日行ったCollonge la Rougeとはまた違った良さがある。
この時期に来ている観光客はほぼフランス人で、ドライブ途中に時間を気にせず昼食を楽しむ場所としては最高である。
ここで食べたentrecote(サーロインステーキ)は忘れもしないであろう
風情のある街並み
村で唯一の小さな教会
まるで映画のワンシーンにいるような気分を味わった広場
猫ものーんびりしとる
永遠にゆっくりとしたい街であったが、
次に向けて渋々出発。
帰りの下りはなんて簡単なこと。
あっという間に県道964号線に合流し12km先のカステルノ=ド=モンミラルを目指す。
しばらく道なりに進み、カステルノ=ド=モンミラル手前でまたどえらい登り坂。
ギア1でちょろちょろ登る。
登りきったあたりで力尽き、この自転車を引き連れての町内観光は諦めた。
広場にいた木々を手入れしている役場の人と休憩がてらお話。
と思いつつも、左右どちらを見ても飽きない綺麗な景色を堪能しながら進む。
964号線沿いのドライブは本当にオススメしたい。
森林ぽい道から広野を楽しむ景色まで、
いくつかの小さな美しい村を自由に寄りながら、フランスの良き田舎を体験できる。
Alexandrineが家で待っていてくれ、到着後話す話す。
着いた瞬間から3時間くらいは話しっぱなしで、
マシンガン程の威力はないが、
のろのろマシンガントークと名付けたい。
彼女はアルゼンチンで育ち、14歳でバックパックを始めた女性だから相当の旅好き。
また、唐辛子を食いまくって生きてきたみたいなので、
唐辛子中毒者。相当なレベルの唐辛子ラバー。
過去に世界1位と2位の辛さを持つ唐辛子を食べてみたが何ともないほどらしい。
なので夕食をご馳走してくれたのだが、
料理に無意識に唐辛子が入ってるレベル。
”人を招くとき、唐辛子は後付けにして食べるから辛くないよ”
めちゃくちゃ辛かったわ。
本人は入れてないつもりだったみたいだが、無意識に入れてるみたい。
まあそんな感じで到着から今まで結構話したのだが、
ここまでの旅人には出会ったことがなかった。
普段の生活ではなかなか出会えない人かもしれない。
これからのCouchsurfingでの出会い。なかなか濃そうだ。
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