プライベートシェフ “始動開始”

8/21 人生で初めてのプライベートシェフ


8/25 Van家でプライベートシェフ


 

8/31 ケーキとアイスクリームの販売







色々とバタバタしており時間が経ってしまったがこれまでを振り返ってみる。






話の発端は8/15(木)

2人のお客さんがRuban Bleuに訪れてきた。


以前に来てくれた時に話が盛り上がり移動販売のことを話していた。

日本文化に関心のある2人で、座禅を広めようとしている人たち。



その2人から提案があったのが、座禅+日本食ディナーのSoireé Japonaise

※ここでのSoireéとはホームパーティーを意味する

10~15人くらいを限定にFacebookで予約制にしてしようとのこと。 




面白そうな話には即答Yes。

しかし話を聞いていると気になるのは日程だった。。



8月中にやろうとのことだが、僕の休日は水曜日なので8/21か8/28。



が、28日はすでに予定あり。




ということで1週間後の一択しかなかった。

まじかとは思ったが巡ってきたチャンスには乗っかる。






ここから怒涛の1週間を過ごした。





まず予算に応じたメニューの考案。

手に入る食材で日本をしっかり感じさせることができる料理、そしてフランス人の舌に合いそうな味で勝負する。

  





結構考えた。


 

Youtubeめちゃくちゃ見た。


 

クックパッドもめちゃくちゃ見た。


  


そして考案したメニューがこちら



前菜系は前日仕込みで手巻き寿司は体験型に。 

前菜は3種つけたら十分であろう。

(その中でも豆腐に味がないと言うフランス人の舌を唸らしたい為、揚げ出し豆腐+山形だしで挑戦。)

たこ焼きのパフォーマンスもあり、

最後は抹茶アイスで締めくくる。

(同居人であり、日本食に対してなかなか評価の厳しいパトリシアをうまいと言わせた味なので自信はある) 





大方メニューを決めいざ買い出しへ。

アンティーブにあるアジアンマーケットでは材料すべて揃えられないので、ニースまで行くことに。






酢飯用の桶がない。 


天かすがない。


ごぼうもない。 


ガスコンロも見つからず、豆腐は全然美味しそうにない。



ないものだらけ。Paris Storeが恋しい。

買えるものを買い、久々に荷物を載っけたみどり号に乗った。 





そのまま職場に向かい店の冷蔵庫に食材冷やしといたところ、見たこともない食材等を見て笑われた。




”日本人が東の果てからよう意味わからんものを持ってきよった。”



”しかも店の冷蔵庫を汚染しよる。”




ってな感じ。






仕事を終え家に帰れば、Youtube。



レシピ案はYoutubeで目一杯学習させてもらった。

ネットって本当に時代を変えていると思う。

だってフランスにいる僕でさえ、日本食を勉強できる時代なのであるから。 




道具や食材を揃い終えいざ仕込みに取り掛かろうと思っていた矢先、

12人→20人に参加者が増えたとの連絡。

 


またニースまで行った月曜日。   



火曜日(前日)

朝からマルシェに行き、新鮮な野菜とマグロを購入。しかしタコが届かない。

結局12時まで待つことになり家に着いたのは13時。
やっと仕込みに取りかかれたが、仕事までの時間で終えれたのは

•昆布と椎茸の出汁取り
•山形だし
•抹茶アイス
•シソドレッシング

のみ。




水曜日(当日)

ケーキも焼けてないまま当日を迎えてしまった。


仕事疲れの残るまま朝一におきケーキを焼き、きんぴらを作りおひたしを準備。

豆腐とタコをの下ごしらえをし、サラダを仕込んだところでもう17時過ぎ。

(なんせこの家のキッチンのキャパで20人規模の料理はまあ時間取られる。)



ガスコンロはなんとか当日Amazonからの配送が間に合った。


 

できる限りの準備をし、残りはとりあえず現地でやるしかない。

大掛かりな荷物を持ち出発。




現地(家)に到着した時、今年一言葉を失ったかもしれない。


想像していた家とは全く違う。

家と言うかむしろ城。


Soirée Japonaiseの意味を初めて理解した。

急にプレッシャーを感じた。

この場所に値する料理のクオリティーを求められているのかと。


そして知らされたのが、主催者を含め24人になったと。

(月曜日の時点でもう人数には変更ないから大丈夫!)とか言うとったのに。。



まあもう1人2人変わろうがあんま関係ない。




急いで味噌汁を作り、お米を炊き、揚げ出し豆腐を作る。


あたふたしている合間に人が来始め、

座禅講習が行われている間にたこ焼きの生地の準備とサラダの準備をした。


すぐに盛り付けを始め食事スタート。

マグロをカットし、ネギトロを作ったところで食卓へ。



軽く挨拶がてら食卓で交流したのだが、

皆がすでに前菜3種を褒めちぎってくれた。

一番多く言われたのはレンコンの食感が斬新で美味しいとのこと。

きんぴらが思ったよりも好評でびっくりした。



あと山形だし。

これは健康志向の時代流行るで。





その後に、味噌汁と手巻き寿司。


当日の写真は撮り忘れたが、この入れ物?を桶代わりに使用。


仄かな木の香りの元、フランス寿司屋チェーンでは見られない本物の酢飯を再現できたのではないか。

また、体験型にしたことによって参加者の中での会話も弾み、楽しげに見えたのでよかった。





その後主催者と一悶着。

詳細は省くが、くそ喧嘩した。


結果的にたこ焼きが中止になり、そのままデザートへ。



このデザートがやはり的中。

抹茶アイスで気持ちよく締めれると思っていた自信が確信に変わった。

2種のお茶コンビネーションに対しても高評価を頂いた。






そんな流れで食事終了。




結果を一言でまとめると、”大盛況”


自分で言うのもアレだが、”大盛況” 



主催者と揉めはしたものの、参加者が皆笑顔で ”美味しい” ”素晴らしい発見をさせてくれてありがとう”と言ってくれたことが何より嬉しかった。


もちろん初めて24人という大人数向けの料理を家庭で作ったので個人的には課題ばかり。


またの機会にはもっと改善できる、しなくてはいけないが、

何にせよ素晴らしい経験だった。 






この日は帰宅後倒れるように眠りにつき、12時間死んだように寝た。

A la française

à la française(アラフランセーズ) フランス流に生きる25歳の冒険

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