12日目 “Canal du midiの楽しみ方”

皆が眠りにつく中、9時過ぎには家を出発。



今日の目的地は101km先のCarcassonne


TFCのスタジアムを通りすぎた辺りから、サイクリングロードがしっかり整備されている。

小川沿いに続く散歩道兼サイクリングロード。

平日にも拘らず多くの人がこの道を利用し、皆気持ち良さそうであった。





景色はこのような感じ

小川を挟むように側道があり、川には船がずらり。

片方の道は県道500号線。こちらの道を行く。

また、この船の多くが漁の為であるが、家として生活兼用の船もちらほら見られた。



快晴に恵まれ、気持ちよくサイクリングしていたが、



事件は起こった。


(先日、順調すぎてつまらないとか馬鹿げたことを発言したバチに間違えない。)





まず、県道側を走っていたのだが、工事中の為迂回しろとのこと。



その時の選択肢が、

①川のもう一方の道に行く。(橋が2km程戻ったところにある。)

②道があるか分からないが畑を突っ切って高速道路を何とか横切り県道916号線に合流する。




畑はもう嫌だ。と思い安全策の①にした。





橋まで戻り無事反対側の道に渡れたが、



もう嫌な予感しかない。




県道側の道とは打って変わり、道が舗装されていなく、一番の気掛かりが道のぬかるみ。

前日までの雨のせいで地面が緩い。




これ以上の迂回路はないのかと一旦道を外れてみたが、こちらも目の前畑だらけ。






覚悟を決めた。


”この先何が待っていようと、これが俺が決めた最善の手段・道や。”










泣きたかった。






ぬかるみ具合が増し、遂には漕げない状況に。

タイヤが埋まる。そしてスリップする。





なんて表現したらいいのだろう。
あの赤土のヌルッとした泥で、たまに足を取られて滑ることのあるやつ。
水も溜まっていて、ぐにゅぐにゅしている最悪な状態。


この旅で初めて靴を脱いだ。


その後も一向に気が許せない状態。

荷物(自転車)が重すぎて、ちょっと気を抜いたらコケそう。両手でしっかり支えひたすら歩く。





そんな中1人の街人に遭遇。

この先どんくらいあるのか?
この状態は続くのか?


聞いてみたのが間違いだった。

« まだ余裕で2km以上はあるよ。しかもさっき酷いとこがあったから頑張って。 »




その後格闘は続き、計3km程でぬかるみは解消。広場に出た。


まさに”地獄の沼”





工事現場の人に、この先はどうなっているのか何度も聞いた。


この先は封鎖もなく県道に戻れるとのこと。


恐る恐る進んだ。

※申し訳ないけど、もう人間・map不信に陥っている。




その後はちゃんと舗装された道を進むことができ一安心。


ちょこちょこと休憩しながらひたすら小川沿いの道を進み、快晴の中音楽を流し進むのは最高だった。




ただ、50km程度同じ感じの道が続くと流石に景色に飽き、少々賭けになり遠回りにもなるが、県道6113号線に合流することにした。



交通量は多いが、作戦は良い方向に傾き気分転換に成功。






Castelnaudaryに着いたのは14時半。

ケバブ屋等も全て昼休憩に入ってしまっており、唯一空いていたパン屋でピザを購入。

景色を楽しみつつ一息。




街の人と話し、ここで初めて気付いたのだが、先ほどまで通ってきた小川沿いの道は”Canal du midi"だそう。


名前を聞いてパッとした。

以前にも聞いたことがあり、フランス人が週末や休暇で訪れる場所。


飽きたとか言ってしまったが、確かに綺麗であることは間違いなく、訂正しよう。



”トゥールーズからカルカッソンヌへ向かう運河沿いはとても綺麗です。”




腹ごしらえも済み、”Canal du midiを堪能”しつつCarcassonneに向け再出発。




有名な場所であると聞いた後か、気分上々。

気持ちよく運河沿いを進んだ。

※調子のいいやつです。






あ、僕なりのCanal du midiの楽しみ方もした。

泥だらけになったみどり号の洗車。

※instagram用のビデオをスクショしたので画質は勘弁を。



泥が乾いて、タイヤとの間に挟まっていたり

あらゆる部位にこべりついていた泥とおさらば。

土を自然に返してあげた。


たぶんcanal du midi に自転車を突っ込んで洗った日本人は初めてなんやない?









みどり号も綺麗になり、辿り着いたCarcassonne


今日のcouchsurfingホストであるLénaicと奥さんが城まで迎えにきてくれた。

ビールもご馳走してもらい、本日の地獄の沼事件を報告。



旅好きの2人みたいでずっと会話は尽きず、夜ご飯はチリ料理をご馳走してもらった。



当日の朝8時にcouchsurfingを了承してもらったにも拘らず、この夫婦の暖かい歓迎には心温まる。




明日は朝からカルカッソンヌ旧市街と城をガイドしてくれるそう。

(Lénaicはプロのガイド)

時間があれば侍文化の展示をしている博物館にもいき、昼にたこ焼きを作る予定。





今日はこの辺りで。



A la française

à la française(アラフランセーズ) フランス流に生きる25歳の冒険

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